Windowsへミラーリングされた端末画面は、配信用のツールを用いて配信します。
ここでは無償で利用できる OBS (Open Broadcaster Software) について説明します。
1. OBSをインストール
ライブ配信ツールであるOBS (Open Broadcaster Software)のインストールを行います。
1-1. OBS のオフィシャルホームページへアクセス。右側に表示されている “Get OBS Studio” から “Windows 7/8/10” をダウンロードします
1-2. “Next”をクリック
1-3. “I Agree”をクリック
1-4. “Install”をクリック
1-5. “Run OBS Studio”にチェックして”Finish”をクリック
1-6. “同意する”にチェックすると、OBSが起動します
2. OBSの配信設定を行う
【設定】ボタンから配信設定を行えます。
エンコード(動画や音声の圧縮)に関する設定です。
出力モードは【詳細】を選択してください。
設定名 | 推奨値 | 詳細 |
---|---|---|
オーディオトラック | 1 | 通常デフォルト(1)のままで問題ありません。 |
エンコーダー | x264 | エンコード方法を選択できます。特に理由がなければx264を選択してください。 「ストリーミングサービスのエンコーダ設定を適用する」はONのままで問題ありません。 |
ビットレート | 1500〜5000 | 映像のビットレートです。(ビットレートとはを参照してください) 高いほど画質が綺麗になりますが、ネットワークの帯域をより多く消費するようになります。 OPENREC.tvでは解像度やFPSにもよりますが、3000kpbs程度を推奨しています。 |
バッファ関連 | OFF | 「特定バッファサイズを使用」はデフォルト(OFF)を推奨します。 バッファ長が長い方が画質が若干上がりますが、配信に若干の遅延が出ます。 |
キーフレーム間隔 | 2 | キーフレーム間隔は必ず2秒を設定してください。2以外を設定した場合にはエラーが発生し配信できません。 |
CBRの使用 | ON | ビットレートを均一化(Constant BitRate)させるオプションです。こちらはONで問題ありません。 |
CPU使用のプリセット | veryfast | 動画エンコードの複雑さを設定します。推奨は「veryfast」です。slowにいくにつれ圧縮処理が複雑になるために、CPU負荷が大きくなります。 |
プロファイル | なし | 再生する機器の互換性規定に関する項目です。 「なし」で問題ありません。 |
チューン | なし | 映像のチューニングを行うための設定ですが、OPENREC.tvでは必要ないため「なし」です。 |
可変フレームレート | OFF | フレームレートが一定でないと滑らかな映像にならないため、デフォルト(OFF)を推奨します |
x264オプション | なし | プリセットがある方は設定してください。標準では必要ありません。 |
※OBS classicをお使いの方の注意事項
下記のエンコード設定画面にて、サウンドのコーデックをAACに設定してください。mp3を設定してしまうと再生時にフォーマットエラーが発生してしまい、ライブ及びライブのアーカイブ動画の再生できなくなってしまいます。
次に映像設定を行います。
設定名 | 推奨値 | 詳細 |
---|---|---|
基本(キャンバス)解像度 |
1280×720 または 1920x1080 |
「取り込み時」の解像度です。 スプラトゥーンやオーバーウォッチ、ストリートファイターなどの画面遷移の多いゲームに関しては1280 x 720と解像度を小さくした方がノイズが減り結果的に綺麗に出力することができます。スーパーマリオやVainglory、などの比較的画面遷移の少ないゲームに関しては1980 x 1080で配信した方が綺麗に映る場合もあります。 |
出力(キャンバス)解像度 |
1280×720 または 1920x1080 |
「配信時」の解像度です. 実際の配信で、視聴者に届くビデオ解像度はここのサイズになります。 |
縮小フィルター |
1280×720 または 1920x1080 |
スケーリングする際のアルゴリズムです。 |
FPS共通値 | 30 | 1秒当たりのビデオの枚数です。 FPSが高いほど動画が滑らかになりますが、1枚辺りの画質が悪くなります。 FPSが低いほど動画はカクカクになりますが、1枚辺りの画質が良くなります。 30FPSを目安に、取り込む内容によって24FPSや20FPSに下げて調節するのをお勧めします。 実際の配信で、視聴者に届くビデオ解像度はここのサイズになります。 |
自動的に再接続は無効に設定してください。
3. 配信用画面と音声の設定
配信用画面はミラーリングした端末の画像を含めるのが基本ですが、それ以外にウェブカメラ等から取得した実況者自身の姿や、
固定画像、テキスト、他の動画等を組み合わせて作ることが可能です。
また、配信する音声も、ゲームのサウンドだけではなく、マイク等の音声を取り込むことが可能です。
ここでは、ミラーリング端末の画像と、配信者自身の姿を映すカメラで配信画面を構成する例を説明します。
4-1. 配信用画面にミラーリングした端末を追加
【ソース】のプラスボタンを押して、【ウィンドウキャプチャ】からミラーリングした端末の画面が表示されているウィンドウを選択
ウィンドウキャプチャを選択
デバイスを選択
ミラーリングしているウィンドウを選択
4-2. 配信用画面に配信者の自画撮りを追加
同様にして【映像キャプチャデバイス】からフェイスカムを選択。
【ソース】から【映像キャプチャデバイス】を選択し【新規】でOKをクリック
選択したデバイスで撮影されている動画が表示
シーン内に配置する
以上の作業で、ミラーリングしたスマホのゲーム画面とフェイスカムの画像が OBS に取り込まれます。
5. 動作確認
OBSの設定が終了したら、配信に進む前に【録画開始】をしてパソコン上に動画を作成し、
音量が適切か、フレーム落ち (カクつき) はないか確認することをお勧めします。
動画の保存場所は 【設定】-【出力】の【録画のファイルパス】で確認できます。
シーン内に配置する